美容室でカット切りすぎ

お店の全面的な過失の事故

ロングヘアの30代女性のカットで、事故がありました。従業員同士の伝達ミスで、5㎝切るところを15㎝切ってしまいました。

これは、完全なる美容室の過失です。過失を認めた上で、お客様との話し合いとなりました。本来、お客様側にも、カット中の進捗を確認し、注文と全く違くカットをしていたら指摘する注意義務があります。しかし、今回は一太刀で切られたようで、お客様はどうすることも出来なかったようです。

このように美容室に重大な過失があった場合でも、被害者であるお客様は、自分の損額額を立証する責任があります。容姿により契約済みの出演がキャンセルになる俳優や講演会出演の仕事をしているような場合以外、つまり、主婦や会社員の場合は、損額額の立証が難しく、なかなか金銭の折り合いがつかず、示談に至らないケースが多いです。

今回の事故で、美容室は誠意を持って話し合いをされて(アビリティも同席)、15万円の賠償金にて示談成立となりました。